ロードバイクでフィジカルの強さを表すのに

よく比較される数値にパワーウェイトレシオ(W/kg)という数値があります。

これは出すことのできるパワー(主に20分や1時間)を体重で割って出す数値です。

というのはロードレースでもタイムトライヤルでも

まったく登り坂のない純粋に平地だけのレースは少なく

登り坂を走る際にはこの数値が大きく影響してきます。

また、仮に登り坂のないレースだとしても

コーナーでの立ち上がりの時やアタックする時には

速度の変化が大きくなり、

その際にはパワーウェイトレシオが高い方が加速が良くなるので、

結果パワーウェイトレシオが高い方が有利となります。

もちろんゴール前のスプリントではあまり関係なく

純粋にパワーが高い方が有利だとは思います。

しかし、トラック競技特に追い抜きに関しては

途中でのスピードの上げ下げは少なく、

かつ平均速度が高いため

パワーウェイトレシオよりもPower to CdAという

パワー(W)をCdAで割った数字が重要となってきます。

そもそもCdAとは何かというと前方投影面積のことで大雑把にいうと

前から風を当てた時に風の当たる面積がどれくらいか、という数値です。)

この数値からタイムを予測することができます。

参考としたサイトはこちら

WATT MATTERS

この表を見ると今の個人追い抜き世界記録である4:02.647は

この表の作成者であるAndrew Cogganさんの予想した数値さえ上回っているということになります。

ともあれ記録を伸ばしていくためにはこの数値を高めていく必要があるのですが

短期間での記録向上となるとやはりパワーよりもCdAを高める(数値としては低く)

する方が効率がいいと思われます。

というのも、

一般のロードレーサーで走った際のCdAは0.32くらい

トラックやタイムトライヤルだと0.25くらいですので

0.7の差が出てきます。

仮に同じ400Wで走ったとすると

CdA0.32の場合は 400÷0.32=1,250 4kmTTの記録は5:29.2

CdA0.25の場合は 400÷0.25=1,600 4kmTTの記録は5:01.9

となりますのでまったく同じパワーを出して走って

記録が30秒近くも違ってしまいます。

これをCdAを改善せずにパワーだけ上昇させて同じ記録を出そうとすると

必要なパワーは 1,600×0.32=512W

となり、100W以上の上昇が必要となります。

いくら5分強の比較的短い時間とは言っても

100W以上パワーを上昇させたとなるとほぼ別人と言ってもいいのではないでしょうか。

このため記録向上のためにはパワーよりも

まずはCdAの改善(具体的にはフォームや機材)に努める

ことが必要となってきます。

ですから強豪国は風洞実験とバンクでの実走を繰り返して最適値を求めていき、

結果、風洞実験を行える国とそうでない国の差がより広がっていくのではないかと思います。

ともあれ、風洞実験を個人のアマチュアが行うのは無理があると思いますので

タイムをとって試行錯誤を繰り返すほか方法はないとは思います。

ただ、パワーを上げるよりもCdAを改善した方が効率がいいということを意識しておくことで

ローラーに乗っている時であっても

フォームを意識することができるようになるのではないかと思います。

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